ヘデラ・ハッシュグラフが新サービス「ヘデラ・コンセンサスサービス」を公開

サミ・ミアン
ヘデラ・ハッシュグラフ日本代表

ハッシュグラフのコンセンサスアルゴリズムは「公平さ」という性質をもっています。もっと具体的に言うと「取引順番の公平さ」です。この性質はあらゆるユースケースにおいて最重要です。STO取引、DEX(分散型取引所)、オークション、ゲーム等のユースケースでは第三者が取引の順番に影響を及ぼしてはならないからです。今回リリースをした「ヘデラ・コンセンサスサービス」は既存のアプリケーションがヘデラAPIを通してこの「取引順番の公平さ」という性質を活用することができる画期的な新サービスです。

取引順番(オーダリングサービス)の歴史

取引順番を中央集権的に記帳する方法は既にたくさん存在します。分散メッセージキューのApache Kafkaはその代表的な例で、たくさんの情報(ログやイベント)を収集して、タイムスタンプを付けて配信することを目的としています。しかしKafkaのようなサービスは中央集権的に運営、管理されなければならない故に「取引順番の公平さ」を担保することは困難です。

また、これまでデータを非中央集権的な公開分散型台帳(Public Ledger)に記帳するのは処理能力、コスト面、そして「取引順番の公平さ」の観点から非現実的でした。ブロックチェーンベースの分散型台帳を活用しているビットコインやイーサリアムではタイムスタンプが2時間以内で正確と言われています。この状況を補完するためにタイムスタンプの正確さを数秒単位まで短縮することを目的とするOpenTimestampのようなプロジェクトが発足されています。しかし、このような解決策でもマイナーが取引順番に影響を及ぼせるという根本的な問題は解決されていません。

ヘデラはこのような問題点を解決します。ハッシュグラフというコンセンサスアルゴリズム上で作られているヘデラは大量の取引を高速に処理し、「取引順番の公平さ」を保証してくれる唯一の公開分散型台帳(Public Ledger)です。ヘデラ上では、取引はネットワークにより受け取られた順番通りに処理され、ガスや手数料に応じて順番が影響されません。数秒以内に公平な取引順番がファイナリティー(100%の確率で)を持って確定します。

ヘデラ・コンセンサスサービス

「ヘデラ・コンセンサスサービス」とは公開分散型台帳(Public Ledger)に公平な取引順番を最小のコストで高速、効率的に記帳をすることができるサービスです。アプリケーションが全ての取引を保存する必要がなくなり、そのアプリケーションの取引に公平な順番と分散型コンセンサスを提供することができます。バージョン1.0での処理能力は毎秒10万以上に及ぶことを予想しています。

ヘデラが提供する他の3つの既存サービス(仮想通貨、スマートコントラクト、ファイル保存)と同様、この4つ目の新サービス「ヘデラ・コンセンサスサービス」のAPIは公開されます。

他のメッセージキューサービスと同様に、同じトピックのメッセージを収集しやすいように、トピックを介してメッセージのやり取りを行います。ヘデラネットワークには取引の詳細(もしくはそのハッシュ値でもいいです)を含んだメッセージが送られ、そのメッセージにはタイムスタンプと「トピック内での順番」が付与され、その記録が返信されます。この「トピック内での順番」という値でそれぞれのアプリケーションは取引順番を把握することができるようになります。トピック内のトレーサビリティを保持するためにそれぞれのメッセージを繋げたハッシュも記録されていきます。

この新サービスはこれからヘデラ上で作られるアプリケーションがハッシュグラフのコンセンサスアルゴリズムのスピード、セキュリティと公平さをより直接的に活用するために生まれました。

これからどのようなアプリケーションがこの新サービスを活用し、生まれてくるのかがとても楽しみです!

IBM社の担当者ブライアン・グロス氏とハッシュグラフの発明者リーモン博士が「ヘデラ・コンセンサスサービス」を開設している動画はこちら:
https://www.youtube.com/c/HederaHashgraph

IBM社のブライアン・グロス氏とリーモン博士が共同執筆したホワイトペーパーはこちら:
https://www.hedera.com/hh-consensus-service-whitepaper.pdf